カシュガイ・シラーズ 9107327 246×157cm

本商品について

特徴

南イランのザグロス山脈一帯に暮らすカシュガイ族は、ペルシャ絨毯の中でも特に高い芸術性と色彩感覚を評価されてきた部族です。本作はそのカシュガイ族がシラーズ周辺で織り上げた伝統的スタイルを受け継ぐ一枚で、精緻な文様構成と豊かな天然染料の発色が見事に調和した作品です。カシュガイ絨毯の魅力を、現代のインテリアにも生きる形で存分に感じられる貴重なラグとなっています。

まず目を引くのは、絨毯中央に配された八角形のメダリオンです。これはカシュガイ絨毯にしばしば見られる構図で、中央から外側へ力が広がっていくような印象を与え、空間全体に安定感と視線の中心を生み出します。周囲には大小の菱形、勾玉状の連続模様、幾何学的な植物文様が緻密に配置され、部族絨毯らしい力強さとリズム感を生み出しています。こうした“フィールド全体に文様が満ちるデザイン”は、商業絨毯というより、遊牧民の感性がそのまま表面化した芸術表現であり、機械的な対称性ではなく、手織りによる微妙なゆらぎや個性がはっきりと感じられる点が魅力です。

色彩は、カシュガイ族の得意とする天然染料が豊かに用いられています。特にこの絨毯の深い赤は、茜(マダー)による発色で、経年変化により落ち着きと深みを増し、現代の化学染料では決して再現できない複雑な階調を見せています。ネイビーから黒に近い濃紺はザクロの皮やインディゴ、黄色はザグロス山脈周辺に自生する草木から抽出された天然染料が使用され、部族の生活環境そのものが色に宿っている点も特徴です。こうした天然染料の重なりは、光の当たり方により微妙に表情が変わり、長く使うほどに味わいが深くなる“育つ絨毯”として高く評価されています。

織りの質も特筆すべきポイントです。カシュガイ絨毯は、遊牧民の絨毯でありながら織り密度が高く、非常にしっかりとした構造を持ちます。縦糸にコットンを使用し、横糸とパイルには油分を多く含む高品質な羊毛を使うことで、耐久性と柔軟性を両立しています。本作も例外ではなく、手に触れるとしっとりとしたウールの滑らかさが感じられ、使い込むほどに艶が増すのがわかります。部族絨毯は時に荒々しい印象を与えるものもありますが、この作品は非常に均整の取れた織りで仕上がっており、丁寧な仕事が随所に見て取れる優れた一枚です。

デザイン面では、ボーダー部分(周囲の縁取り)も大きな見どころです。カシュガイ絨毯では植物文様・連続する花のモチーフ・幾何学パターンが多用されますが、この絨毯もその典型で、多色ながら統一感のある色使いが、全体を引き締めつつ華やかさを添えています。フィールドが赤を基調とした重厚な雰囲気を持つ一方で、ボーダーの白や青が良いアクセントとなり、空間で敷いたときのバランスが非常に美しくまとまります。

サイズは約246×157cmと、リビング・ダイニングに最適な実用性の高い大判サイズ。ソファ前のメインラグとしてはもちろん、ダイニングテーブル下や店舗のエントランス、ギャラリースペースなど幅広いシーンで空間に落ち着きと華やぎを与えます。シラーズ地方の絨毯は、トライバル特有の力強さを持ちながらも色彩が豊かで装飾性が高いため、和室・北欧インテリア・ヴィンテージ家具など異なるスタイルとも驚くほど調和します。特に天然木の家具との相性は抜群で、ウールの質感と自然由来の色合いが空間全体に温かみをもたらしてくれます。

総合して、本作は「カシュガイ族の美学が詰まった優良作」と言える一枚です。オールドギャッベのような素朴な風合いとは異なり、部族絨毯としての高度なデザイン性と織りの技術が集約されており、鑑賞価値・実用性の両面で高い満足度を得られます。伝統文化を日常の中で楽しみつつ、長く愛用できる絨毯をお探しの方に自信を持っておすすめできる逸品です。

サイズ

246×157㎝

写真

カシュガイ・シラーズ 9107327 246×157cm
カシュガイ・シラーズ 9107327 246×157cm
カシュガイ・シラーズ 9107327 246×157cm
カシュガイ・シラーズ 9107327 246×157cm

品番

9107327

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