ギャッベは、イラン高原の遊牧民によって織られた優れた耐久性を持つ手織り絨毯です。南ペルシャで生活をしている遊牧民カシュガイ族によって織られています。遊牧民たちは山岳地域を移動しながら生活しており、羊毛で織った「ギャッベ」を生活の中で使ってきました。ギャッベは今まで、あまり市場に出回ることはありませんでしたが、近年においてモダンな配色や耐久性などが再評価され、人気が高まってきています。また、元々土足で使用される絨毯のため、100年以上もの長い年月で使い続けられると言われるほど優れた耐久性を持っています。そのため、大切な思い出とともにお子様やお孫様へとギャッベを引き継いで使用することも可能です。通気性にも優れており、季節関係なく一年中お使いいただけます。

\ゾランヴァリギャッベの特徴/

特徴その1
表情豊かな理由とは?

一目一目手作業で織り込まれるギャッベは現地のザクロスの風景、共に暮らす羊・ラクダ等、彼女達が生活の中で目にする物を織り込んでいるからです。家族の安全や幸せを願い一生懸命に織り上げられた絨毯だからこそ魅力的な表情を持つギャッベに仕上がります。

特徴その2
伝統的な草木染

現地シラーズに自生する、アカネ・ザクロ・ウコン・クルミなど、自然の植物を使いゾランヴァリギャッベの色は表現されています。現地の大きな釜で、数十時間にわたり染め上げられる色は、化学染料で染められた物とは違い、独特な深みを持っています。時間が経っても色褪せる事のない草木染は、全ての人を魅了します。

特徴その3
高い耐久性と防音性能

ギャッベは本来、土足で使用される絨毯でもあります。それ程耐久性に優れており、時間を掛けて織り上げられたギャッベは、とても長持ちする絨毯です。また、一般的なマットよりも厚みがある為、高い防音性能を持っています。アパートやマンションにお住まいの方であれば、音には特に敏感かと思いますが、ギャッベであれば安心してご使用いただけます。

ZOLLANVARI

ゾランヴァリギャッベとは

製造の各工程において、肌に有害な物が含まれていないゾランヴァリギャッベは、「エコテックス認定」を受けています。また防炎認定を受けている絨毯ですので安心してお使い頂けます。正規のゾランヴァリ商品にはゾランヴァリのタグ、もしくは絨毯裏にゾランヴァリのロゴがプリントされています。

エコテックス
ゾランヴァリギャッベ

ギャッベの魅力

世界でたった1枚しかない特別なインテリアの演出

室内を着飾るインテリアの1つにラグマットがあります。これは、比較的広い空間を取るアイテムとして使い方次第で部屋全体の雰囲気をがらりと変えることが出来ます。このラグマットにはシルクペルシャや緞通・キリムのように模様や用いる素材が異なる様々な種類があります。中でもギャッベは、世界でたった1枚しかない1点ものとして多くの方に愛されている絨毯の1つです。ギャッベはインテリアとしての装飾性が非常に高く、単体でも空間を変えることができる十分な存在感を放っています。加えてソファやテーブルなど、他の家具と同系色で合わせれば統一感のある雰囲気に、曲線や模様が描かれたデザインをチョイスすれば、空間に動きを出すことも可能です。

床を傷つけない

ギャッベの魅力

座っているとき、立っているとき、移動するとき、日常生活の中で私たちの体は常に床と接しています。仮に何も敷かないで生活した場合、あらゆる箇所にキズがつき、見た目の劣化が急速に進んでしまうでしょう。でも、ラグマットがあれば床をカバーしてくれるため、お部屋をキレイに保てます。ラグマットはリビングルームの陰なる立役者とも言われており、多彩な役割を果たしてくれます。

クッション性でケガ防止

ギャッベの魅力

硬い床は必要以上に足に負担がかかり、とても疲れやすくなります。クッション性に優れたラグマットを敷けば、柔らかな歩き心地を感じることができます。滑りにくい上に、もし万が一転んでしまってもその衝撃を和らげてくれます。小さなお子様やお年寄りの方にも安全・安心です。

夏は涼しく冬は暖かい

ギャッベの魅力

場のフローリングはひんやりしていて気持ちが良いですが、逆に冬場になると冷たすぎて素足で歩くのが辛くなります。ラグマットを敷くことで暖かさを確保でき、底冷えの防止に繋がります。すぎむらで販売している手織りじゅうたんギャッベは、天然ウール100%の為吸湿性と断熱性が高く、一年中快適にお過ごしいただけます。

ギャッベの文様

カシュガイ族の幸せへの願いが詰まったデザイン
ギャッベの柄にはそれぞれに意味が込められています。羊や山羊などの動物や、自然の景色、人々の生活などのデザインが多く、例えば、「生命の樹木」は長寿や健康、子供の成長への願いが込められており、「子供を大切に育てる鹿」は家庭円満、「ラクダ」は成功の象徴となっています。柄に込められた意味を知ることで、ギャッベのストーリー性を感じることができ、より味わい深いインテリアに感じられます。作り手によって風合いやデザインも異なり、富や財産を示す「羊」や永遠の幸福である「X」、美の象徴である「孔雀」、子孫繁栄に「子供」、魔除として「狼の足跡」など様々な文様を用いており、オリジナル性の高いデザインを持つアート作品としてもお楽しみになれます。

ギャッベの文様
ギャッベの文様
ギャッベの文様
ギャッベの文様
ギャッベの文様
ギャッベの文様

ウールとは?

そもそもウールとは?

ウールとは羊の毛を刈り込んで作られた繊維素材です。日本では綿やシルク素材が高級繊維として主流でしたが、牧畜が盛んだったペルシャ(現在のイラン)近隣では自然の恵みとして入手できる高級素材としてギャッベやキリムに使われてきました。現在世界中で飼育されている羊は品種改良されたメリノ種が主流ですが、最高級のペルシャ絨毯には現在でも品種改良されていない羊毛が使われることも多いです。

ウール素材の優れた特徴

ウールはケラチンというたんぱく質が主成分です。ミクロのレベルでその構造を見てみると、うろこ状の表皮に覆われていることがわかります。表面のうろこ構造は汗やシミから繊維を保護し、その内側にある構造は優れた吸湿性能を持っています。ギャッベやキリムは汚れや色落ちに強く、夏涼しく冬暖かいものですが、こうしたウールの構造がその素晴らしい機能性を支えています。

素材が重宝される基盤

ギャッベやキリムをはじめ、ペルシャでは主要な産業として古くからウール素材を利用した絨毯作りが盛んでした。ウール素材がペルシャで重宝された理由として、その気候や植生から牧畜が盛んだったという基盤があります。また、ペルシャでは元々自然を構成する要素を信仰するゾロアスター教が盛んだったため、自然の恵みを受ける牧畜業は神聖な職業として崇拝されていたそうです。ペルシャ絨毯に見られる象徴的な柄はこうした文化や宗教と根付いている部分にあるのかもしれません。

現地イランでのギャッベの直接選定

毎年、現地イランへ赴き、自分たちの目で見て・ウールの触り心地を確かめ、『織りの丈夫な物・色の鮮やかな物・美しいデザイン』心に響く絨毯だけを厳選し、お客様にご紹介しております。

選定のこだわり

15年程前から毎年イラン、テヘランに直接赴きギャッベの現地買付けを行っています。 イランは手織り絨毯の国です、バザールに一歩足を踏み入れば見渡す限りペルシャ絨毯の山が目に飛び込んできます。日本の国土のおおよそ5倍を誇るイランでは各産地の特徴が色濃く表現されたペルシャ絨毯が沢山在ります。 永い歴史の中で作り込まれた手織りの絨毯の一つ一つにはそれに携わる織子、染色者など製作者のこだわりが遺憾無く表現されています。 すぎむらのご紹介する「ゾランヴァリギャッベ」も織子さんの想い、こだわりが強く込められて織り上げられています。企画がないギャッベはサイズも決まりが無くバラバラですが日本の住宅に合うサイズを選定します。私達はこれからも現地に直接赴き、現地の空気に触れながらこの素晴らしい絨毯を一枚一枚大切にご紹介したいと考えています。

おおよそ3日間で数百枚のギャッベの買付けを行います。 ゾランヴァリブランドを持つギャッベの中でも選りすぐりのモノだけを日本に持って帰ります。

ペルシャ絨毯の選定
ペルシャ絨毯の選定
ペルシャ絨毯の選定

バザールでもペルシャ絨毯を買付けます。イスファハン、ナイン、クムなど有名産地の逸品を選定します。
ピクトリアル絨毯と呼ばれる絵画絨毯も人気です、毎年気に入ったモノをご紹介しております。

ギャッベが出来るまで

刈り取る

標高2000メートル以上の山岳地帯に生息する羊たち。羊を放牧し、毛を刈り取るのはカシュガイ族の男性の務め。あつい日差しの下、羊を追います。

糸を紡ぎ出す

刈り取られた羊毛は、一本一本手作業によるものです。カシュガイ族の女性は、手間を惜しまず、細くても、しっかりとした糸を紡ぎ出します。

染める

ゾランヴァリギャッベの美しい色彩は草木染めによるものです。ザクロ、クルミ、アカネ等、現地シーラーズに自生する植物を染料として使います。

織る

カシュガイ族の女性は織り機に向かい、一心に織ります。現地の風景や、羊、ヤギ等アート性豊かなゾランヴァリギャッベは、織り子さんが一枚一枚、彼らの身の回りにあるものを頼りに創り出されます。

焼く

大胆な「裏焼き」によって、沢山の遊び毛を除去します。天然ウール100%ですので、燃え広がる事無く、この作業が可能になります。

洗う

遊び毛の除去の為、力一杯洗います。大量の水と植物性石鹸を使いながらのこの作業は、大変な作業ですが、ゾランヴァリでは沢山の男の人がこの作業をしっかりされています。

干す

しっかりと洗われたギャッベたちは、天日の下に。テヘランは年間通じて、雨の日が少ないく、日差しも強い為、ギャッベを「干す」には良い環境です。

仕上げ

フリンジの仕上げや、細部のチェックを入念にします。ここ確認作業を終えたギャッベが、私達のもとにやってきます。

手作り家具工房すぎむら
手作り家具工房すぎむら

ゾランヴァリギャッベ

ギャッベは手作りの為、全ての商品が一点物です。同じ商品は二度と手に入りません。

この機会にお好みのギャッベを探してみませんか?