本商品について

特徴

本作は、1900年初頭(ガージャール朝末期)に、イラン・イスファハン州トゥデシクにて製作されたアンティークペルシャ絨毯です。
トゥデシクはイスファハンの東方に位置し、19世紀末から20世紀初頭にかけて、宮廷文化の影響を色濃く受けた都市工房系絨毯の産地として知られています。特に本作が製作された時代には、富裕層や有力商人の注文による高品質な絨毯が織られていたため、精緻な意匠と高密度な織りを特徴とします。

文様は、古典的なペルシャ装飾芸術を象徴する花唐草(エスリミ)文様を全面に配した総柄構成。中心メダリオンを設けない構図は、絨毯全体を一枚の装飾平面として完成させる高度な設計力を要し、当時の熟練工房による作であることがうかがえます。文様の輪郭は極めて明瞭で、細部に至るまで破綻のない構成は、織り密度と図案精度の高さを如実に物語っています。

配色には、アイボリーを基調に、深みのあるえんじ、藍、柔らかなブルーが用いられ、天然染料特有の落ち着いた発色と経年による自然な色調の統一感が見られます。派手さを抑えつつも品格を備えた色使いは、当時の上流階級向け絨毯に共通する特徴のひとつです。

素材には良質なウールが用いられており、現在もパイルの残りは良好です。約100年以上を経たアンティークでありながら、著しい摩耗や補修痕、大きなダメージは見られず、全体のコンディションは極めて安定しています。実用に耐えうる保存状態を保っている点は、コレクション価値の観点からも高く評価できます。

本品は、現地イランにて直接仕入れた一点物であり、産地・年代・意匠のいずれにおいても、20世紀初頭のトゥデシク工房絨毯の特徴をよく示す好例と言えるでしょう。
学術的資料価値と生活空間における実用性を併せ持つ、完成度の高いアンティークペルシャ絨毯です。

サイズ

225×150㎝

写真

品番

AS-0184

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