本商品について

特徴

イラン中部の古都カシャーンは、ペルシャ絨毯の五大産地として世界に名を馳せる名門産地です。
本品はそのカシャーンで1920年頃に製作された貴重なアンティーク絨毯であり、約100年という時を経た今なお驚くほど美しい輝きを湛えています。現地イランで一点一点丁寧に選定し、直接買い付けてきた希少な一枚です。

カシャーンはサファヴィー朝の王侯貴族が愛した名織地であり、古くから宮廷工房を抱え、ペルシャ美術の中心として繁栄してきました。その特徴は、

  • 精妙な花々が敷き詰められたフィールド
  • 優雅な曲線文様(アラベスク)
  • 精巧なメダリオン(中心装飾)
  • 深みのある藍色と赤の組み合わせ

といった意匠に表れます。

本品もまさにその典型で、深いネイビーを基調としたボーダーと、重厚な赤を中心に多彩な草花文様が絡み合う王道のカシャーン・デザインが見事に織り込まれています。中心には精緻なメダリオンが構え、周囲のフィールドには生命の樹を思わせる植物文様が立ち上がり、花々が咲き誇る伝統美に満ちた構成となっています。

アンティーク絨毯ならではの魅力は、時間の経過によって生まれる“色の熟成”です。
約100年の歳月を経た本作の赤、藍、アイボリー、ターコイズは、人工的には決して再現できない柔らかさと深みを帯びています。草木染めによる天然染料がゆっくりと退色し、色同士が柔らかく溶け合うことで、まるで絵画のような奥行きが生まれています。

特に赤系のトーンは、経年変化によって角が取れ、上品で落ち着いた魅力に昇華。アンティークらしい“温かみのある風合い”が空間を優しく包み込みます。

カシャーン産の絨毯は、古くからその織り密度と技術力の高さで知られており、本品も非常に細やかな文様を緻密に表現した熟練の仕事が光ります。天然ウール特有のしなやかさと弾力のあるパイルは、100年の使用に耐えながらも、美しいコンディションを保っている点も特筆すべきポイントです。

長い年月をかけて丁寧に使われてきた証として、表情には深みが宿り、現代の機械生産品では決して得られない芸術性が感じられます。

1920年頃のカシャーン絨毯は、現地イランでも年々入手が困難になっており、市場価値が高騰しているカテゴリーです。本品はコンディションが非常に良く、「質・年代・状態」の三拍子が揃った希少な一点物であることも大きな魅力です。

100年の歴史を纏いながら、これからの100年も受け継がれていく価値あるペルシャ絨毯。インテリアとしての美しさだけでなく、アートピースとしても十分に存在感を放つ逸品です。

サイズ

202×136㎝

写真

品番

AS-0164

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