
本商品について
特徴
イラン中部・ナイン(Nain)は、イスファハンにほど近い高地の町で、織りの正確さと気品ある色彩で知られる名産地です。本作は、そのナインの中でも特に上質な工房で織り上げられた一枚であり、細密な文様と深く落ち着いた色調が見事に調和した一枚です。サイズは233×150cm、リビングに扱いやすいおススメのサイズになります。
ナイン絨毯の最大の特徴はベージュ基調の優美なデザインと、緻密で均整のとれた織りにあります。こちらの一枚も中央のメダリオン(八弁の星型文様)から伸びる蔓草模様は、細やかな線描と柔らかな曲線で構成され、見る角度によってまるで花々が浮かび上がるような立体感を感じさせます。フィールドは珍しい深いネイビー色、そこに流れるようなアイボリーとペールブルーの草花文様が夜空に舞う花々のように上品なコントラストを描いています。
外枠のボーダーにはラベンダーから藤色へと移ろう柔らかな色合いが配され、優雅でありながらも現代的な感性を感じさせます。ナインでは特にこのような淡い紫系のトーンが珍しく、絨毯全体に優美な雰囲気を与えています。縁取りの細やかな唐草文様や、四隅に配されたペイズリー調の装飾は、古典的なイスラム文様の美しさをそのまま受け継ぐものです。
素材には、上質なウールをベースに触れた瞬間に感じる滑らかさと自然な光沢が生まれています。糸の細さを表す単位である「ラー」では、おそらく9Lまたは12Lクラスの高密度織りに相当し、ひと結びひと結びに職人の精密な技術が込められています。この織りの密度が、模様の線をより繊細にし、陰影を際立たせる要因となっています。
本作は、織り手の高い技術と美意識が融合したナインの代表的な一枚。100年以上の伝統を今に受け継ぐ工房の仕事は、単なる床敷きではなく「芸術品」と呼ぶにふさわしい完成度を誇ります。
長く使うほどに艶を増し、手織り絨毯ならではの温もりが深まっていくことでしょう。
洗練された色彩と精緻な文様、そして素材の上質さが織り成す一枚。
静かな品格を宿すこのナイン絨毯が、お部屋に格別の落ち着きと華やぎをもたらします。こちらのギャッベは、現地イランで40年以上、土足で実際に使われていた古い絨毯になります。
背景の濃く深く染められた藍染は、散りばめられた様々な文様を美しく引き立てています。
サイズ
233×150㎝
写真
品番
AS-0003
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